まーちゃん
出航日前日の夕方に小笠原行きを急遽決めた私。
当然のこと、ガイドブックもなく、HPもほとんど見ることもできず、 この「たびんちゅ」の存在を知ったのは、おがさわら丸の中のたった1枚のポスターでした。
しばらくポスターの前に立ちつくした私は、リュックからペンを取り出し、自分の掌に 「たびんちゅ」の電話番号を書いていました。何か気になったのです。
子供の頃、目の悪い姉の宿題を手伝わされているとは気付かず、得意気に星図をつくっていた私。
星と星とを線で繋げ、夜空に大きな絵が描けたときの喜びを、姉に誉められた嬉しさを、
「たびんちゅ」は思い出させてくれました。
「たびんちゅ」の前で私は、34歳の小学生に戻っていました。
それは、久し振りに味わう、とてもとても心地良い一時でした。
私達の周りには本当にたくさんの情報が溢れています。
その多くは、生きていくためには必要の無い明かりです。
ひとつずつ、そのスイッチを切っていけば、本当に大切なものが見えてくるかもしれません。
小笠原の星空のように、、、。「たびんちゅ」は、そんな事を私に教えてくれました。いつか私に子供ができたら、 子供と一緒によっしーの話を聞きに行きたいと思います。